新規に会社を設立する際に決算月を何月にすればいいのか?
おはようございます。
『フロンティア総合会計事務所』の本山です。
早くも11月に突入し、今年も残すところ2ヶ月を
切りました。
会計事務所としては、繁忙期の始まりです!
9月決算法人の決算、年末調整、所得税の確定申告。。。
気合と根性で乗り切るというより、
スマートに乗り切りたいと思います。
さて今回は、
「新規に会社を設立する際に決算月を何月にすればいいのか?」
についてお話します。
「会社の決算は、どこも3月決算じゃないの?」
と思われる方もいらっしゃいますが、
自分の会社の決算月は自分で何月でも決めることが
できます!
でも、自分の会社の決算月を何月にすればいいか
悩まれる方も多いのではないでしょうか?
そこで、まず「何を基準に決めればいいか」
というポイントが下記の3点があります。
①事業の繁忙期の時期は外す。
②消費税の免除になる期間を最大限にとる。
③会社の申告・納付期限に、納税資金がない時期を
外す。
①については、
繁忙期を決算月にしてしまうと、
大切な決算時期に忙しくて、
決算業務をすることができなくなります。
また、税金の計算をする上でも、
思った以上に利益が出る場合などで業績予測がしずらくなります。
②については、
会社の業績にもよりますが、
消費税の免除の期間が最大で24ヶ月です。
この期間を最大にする必要があります。
うまく決算月を設定しなければ、
これが12ヶ月の半分になってしまうケースが
あるからです。
③については、
①と②を考慮しても、実際に申告・納付する際に
納税資金がないような時期を、 決算月にしては
いけません。
自動車関連事業の場合の、5月の自動車税の納税時期や
人材派遣事業の場合の、7月の労働保険料の納付時期は
外したほうがいいかもしれません。
決算に必要な納税資金とその他の支払いで資金繰りが
悪くなる時期は、 選びたくないものです。
新規に会社を設立する際に、決算月もいつにするか
悩ましいところです。
ですが、自分の会社の「業種」、「繁忙期の時期」、「消費税の免除の期間」を考慮して
考えて頂ければ、自分の会社の決算期も決められるのではないでしょうか?
当社では、上記のような事を考慮しながら、お客様の
決算期を決めております。
会社の決算月をいつにするか悩まれた場合に、
参考にしていただければ幸いです。
香川県高松市の税理士・会計事務所
フロンティア総合会計事務所 税理士 本山 秀和
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