所得税っていくらから高くなるの?
個人事業主の方から質問をされた際に、
「そうじゃないですよ~」とお答えする質問があります。
それが「累進課税」と言われる税率のお話になります。
所得税がこの累進課税という課税方式を
とっているんですが、いわゆる
「儲かってる人ほど高い税率になっちゃうよ~」
という内容です。
例えばお客様との会話の中で
お客様
「今の所得が350万円ぐらいなんですが、
どうにか330万円以下にしたいんです。
320万円なら10%で32万円。
350万なら20%で70万円。
どうにかして所得を30万円ほど下げられないでしょうか?」
こういった内容の話が出てきたりします。
つまり、
『税率が上がってしまう際どい所得の場合に、
どうにか低い税率を適用したい』
というお話ですね。
実は累進課税はこの計算にはならないんです。
「そうですね、
税金はなるべく少なくしたいですよね。
ただ少し計算が異なりまして…。
330万円以上の部分だけが20%の税率
になりますので、
20%の税率で計算されるのは20万円部分
だけですよ。
つまり、
330万円×10%と20万円×20%の37万円
になりますね」
※実際は税率5%も存在するため税金は異なりますが、
分かりやすくするために省略しています。
ここで『超えた部分だけ高い税率が適用される』
ということを知らないと、
5万円の税金を減らすために
頑張って30万円の経費を作ってしまった。
実際にはお金が減ってしまった。
という話になりかねません。
自分で税金を計算することも大切ですが、
会計事務所の担当者に
「この計算であってますか?」
と確認するようにしましょう。
香川県高松市の税理士・会計事務所
フロンティア総合会計事務所