消費税の計算方法は、シュミレーションして決めましょう
会社を設立すると、遅かれ早かれ消費税を納める時期がやってきます。
消費税は、おそらく数ある税金の中で一番負担感が大きいのではないでしょうか?
中小企業の場合、消費税の計算方法が2パターン用意されています。
1つ目は「原則課税」と呼ばれるもの。
預かった消費税から支払った消費税を引き、残った金額を納める方法です。
2つ目は「簡易課税」と呼ばれるもの。
預かった消費税の「10%~60% ※」を納める方法です。
※どの%になるかは、会社の事業内容によって変わります。
いずれかの方法で計算しなければならず、
どちらの方法をとるのか「事業年度が始まる前に」選ぶ必要があります。
そして、どちらの方法で計算するかによって、
「納める消費税の金額が大きく違う」ことがあります。
では、具体例を見てみましょう。
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次の業績を挙げた会社があります。
売上高:3,000万(預かった消費税:300万)
仕入高:2,000万(支払った消費税:200万)
納める消費税の計算は、下記のようになります。
【例①】サービス業では
・「原則課税」の場合
100万円 (300万 - 200万)
・「簡易課税」の場合
150万円 (300万 × 50%)
※サービス業の場合、預かった消費税の50%を納めることになります。
この場合、「原則課税」の方が、50万円納める消費税が少なく有利です。
【例②】小売業では
・「原則課税」の場合
100万円 (上記と同じ)
・「簡易課税」の場合
60万円 (300万 × 20%)
※小売業の場合、預かった消費税の20%を納めることになります。
この場合、「簡易課税」の方が、40万円納める消費税が少なく有利です。
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このように、どちらの方法を選ぶかによって
納める消費税の金額が変わります。
しかし、どの方法を選んだら有利なのかを判断することは簡単ではありません。
資金繰りに直接影響することなので、税理士に相談の上、
シュミレーションして有利な方法を選んで下さい。
弊社では、会社ごとに消費税の計算方法の有利判定を毎年行っています。
ぜひお気軽にご相談下さい。
香川県高松市の税理士・会計事務所
フロンティア総合会計事務所