役員貸付金にご注意を！

さて、皆様は「役員貸付金」というものを

ご存知でしょうか？

 

「役員貸付金」とは、社長などの役員が会社から

プライベートな支出目的でお金を借りることです。

 

プライベートな支出は、会社から受け取る

「役員報酬」の中から支出するのが原則です。

 

ですが、役員報酬を低く設定しすぎていたり、

たまたま個人で大きなお買い物をするなどで

「役員貸付金」が発生することがあります。

 

 

本来、会社と役員個人のお金は別物ですが、

中小企業では、感覚として会社のお金と

個人のお金が混在してしまうようです。

 

 

 

「役員貸付金」は一時的なもので、

すぐに会社にお金を返せば問題ありません。

 

しかし、会社にお金を返せず「役員貸付金」

の金額が増え続けていくと、次のような問題が起きます。

 

 

 

 

①融資が受けにくくなる
例えば、銀行から100万円会社が融資を受けていたとします。

その100万円が「役員貸付金」として役員に渡っていると銀行はどう思うでしょうか？

 

「会社に対して貸したお金が役員個人に流れている。この会社は信用できないな。」
と思われます。

 

そうなると今後融資を受けるのが難しくなってしまいます。

 

 

 

②会社の資金繰りが悪化する
本来会社に残っていなければいけないお金が

役員に渡ることで、会社のお金は減っている状態になります。

 

当然、会社の資金繰りは悪化します。

 

 

 

③法人税が増える
会社は法律上「役員貸付金」に対して利息を取らないといけません。

 

利息を取るつもりがなくても無利息というわけにはいきません。

この利息に対して法人税が課税されます。

 

 

 

 

 

こうならないように、役員報酬を適正額に設定

し、個人のお金は役員報酬の中から使うことを

徹底しましょう。

 

 

フロンティア総合会計事務所では

会社のお金だけでなく、役員個人に必要なお金も

ヒアリングしながら資金繰りのアドバイスをさせていただきます。

 

お気軽にご相談下さい。

 

 

香川県高松市の税理士・会計事務所

フロンティア総合会計事務所