株式会社は資本主義。合同会社は民主主義。
起業して会社を設立するときに、
株式会社にするか、合同会社にするかで
迷われている方が多いと思います。
基本的には株式会社も合同会社も同じですが、
明らかに違う所が一つあります。
この違いをご存知でしょうか?
設立後のトラブルを回避する為にも
ここは必ず押さえて欲しい論点です。
それは、『議決権』の考え方です。
会社では、議決権が多い人ほど、その会社を思い通りにできます。
例えば、友人3人が出資して
資本金100万円の会社を作ったとします。
100万円の内訳は、以下の通りとします。
―――――――――――――――――――――
A君 95万円を出資
B君 4万円 〃
C君 1万円 〃
―――――――――――――――――――――
株式会社で作ると議決権はこうなります。
A君の議決権:95
B君 〃 :4
C君 〃 :1
株式会社は出資額と議決権が比例します。
よって、いちばん多く出資したA君の議決権が
最も多くなり、会社は実質A君のものになります。
B君C君は、2人足しても議決権が
5しかない為、一生A君に逆らえません。
まさしく資本主義です。
しかし、合同会社で作ると議決権がこうなります。
A君の議決権:1
B君 〃 :1
C君 〃 :1
何と3人の議決権がイコールになってしまいます。
合同会社の一番の特徴は、
「出資額に関わらず、議決権が1人1票になる」
ことです。
まさしく民主主義です。
一見、全員平等で良さそうですが、
3人の意見が割れたときは大変です・・・。
全員同じ権力がある為、喧嘩になります。
最悪、B君とC君が結託して、
A君を辞めさせる可能性もあります。
基本的には、合同会社を始める場合、
社長一人
(社長が議決権を全て保有している状態)で
スタートすることをお勧めします。
こうなれば、会社を全て自分の思い通りにすることが出来るからです。
会社設立となるとこの他様々な問題が出てきます。
設立後に「しまった!」とならないよう
事前準備して進めていきましょう。
香川県高松市の税理士・会計事務所
フロンティア総合会計事務所